[マクロ] 準備

EXCELマクロを使うための準備。
① [名前を付けて保存]→「EXCELマクロ有効ブック (*.xlsm) 」で保存(図1)
② [ファイル]ー[オプション]ー[リボンのユーザー設定]で、「開発」タブを有効化(図2)

図1 「EXCELマクロ有効ブック (*.xlsm) 」として保存
図2 [開発]タブの有効化

次に、[開発]タブを使って、Visual Basicを起動(図3)して、マクロプログラムを入力(編集)し、実行できるウィンドウ(図4)を立ち上げる。

図3 マクロプログラムの新規作成

新規作成のときは、マクロ名(プログラム名)を入力して[作成]する。
作成したマクロプログラムがいくつかたまってくると、[編集]や[実行]が可能になる。

図4 [マクロ]プログラムを編集・実行するためのウィンドウ

図3で入力されたマクロ名(プログラム名)「utility」で、マクロプログラムが作成されるが、最初なので中身は空。

Sub utility()
    この部分にプログラムを書いていく。
End Sub

マクロ名(プログラム名)「utility」の後ろの「()」は、引数を指定するための領域。
「引数」というのは、このプログラムに引き渡したり実行結果を返してもらうデータのことだが、当面は使わないので忘れて良い。

《コラム》「EXCELマクロ有効ブック (*.xlsm)」はコンピュータウィルス!?

「EXCELマクロ有効ブック (*.xlsm)」で保存したEXCELファイルをメールに添付して他の人に送るのは、うまくいかないことがあることを覚えておいてほしい。
メールサーバーや受信側PCで働いてくれているセキュリティソフトが、コンピュータウィルスだと判断して削除してまうことがあるからだ。「添付ファイルが削除されました」のようなメッセージが表示されるならよいが、だまってメール自体を削除してしまうこともある。
他の人にメールで送る場合は、「届かないこともある」と思って、届いたかどうかの確認を怠らないこと。
届かないときの代替策は、例えば以下。
(1)Dropboxなどクラウドサーバーを介して、送りたい人にダウンロードしてもらう。(下の(2)よりも簡単だが、ダウンロードの際にセキュリティソフトにブロックされてしまう恐れもある。)
(2)マクロなしの普通のEXCELブックと、プログラムを記載したテキストファイル(テキスト情報なら何でもよいので、送るEXCELブックのシートの一つにテキストで貼り付けても良い)とを送って、受信側で「EXCELマクロ有効ブック (*.xlsm)」を再構成してもらう。

《コラム》 データとマクロは必ず同じファイルか?

マクロプログラムで処理したいデータは、同じファイル内になくてもよい。
便利マクロを作って、いろいろなデータに使い回すなら、マクロを保存しているEXCELファイルとは別のファイルのデータを使えるように、マクロプログラムを書いておくのがよい。
ただし、あるデータではうまく動作したマクロが、別のデータではうまく動かないことがよくあるため、初心者のうちは、データとマクロはセットにして扱うこととして、同じファイルに保存した方がよい。

《コラム》 WordやPowerPointにもマクロはある!

EXCELマクロと較べると知名度は低いが、WordやPowerPointでもマクロを使うことができる。この「準備」で紹介したマクロを使うための準備は、WordやPowerPointのファイルでも同じなので、興味のある方はチャレンジしてみてはいかがだろうか?
マクロ本体のプログラミング言語はVisual Basicで、EXCELマクロと同じ。データの参照方法、使えるメソッドなどを調べれば、何とか使える。

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